利用者一人ひとりが自分らしく生活できるようサポートします!
令和7年 新年のご挨拶 林田輝久
新年明けましておめでとうございます。皆様方には晴れやかな新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。昨年は、日本社会全体が経済の低迷にあえぐ中、物価高騰や最低賃金の上昇にも直撃されて、多くの個人や企業の皆様にとって未来が展望できない1年であったように思います。
当法人内においても、これまで同様人材の流出が続いて人材確保に奔走する日々が続いています。また、懸案となっていた旧崎山保育園の閉園に伴う利活用については、障害福祉サービス事業に活用したいとの意向を持って検討してきましたが、県との協議が前例が極めて少ないとの理由から一向に進まないまま今日を迎えています。誠に残念な思いもありますが、ここに及んで強硬な手段に訴えるようなこともしたくありませんので、諦めることなく信念を持って障害福祉サービス事業への活用案を福祉事業として認めていただくよう訴え続けて行きたいと考えています。その他事業に係る申請や手続きも上手くいかない状況が続いた昨年ではありましたが、いくつか私どもにとってうれしい出来事もありました。
1つは、さゆり会ひまわりルームの増築工事終了と児童発達支援センター(多機能型)への指定(12月1日)完了です。ひまわりルームは、これまでも児童発達支援、放課後等デイサービス、保育所等訪問支援の事業を並行して実施することで、児童発達支援センターに近い役割を果たしてきましたが、今回のセンターへの格上げによって、五島市内の障害児支援の中核を担う事業所として地域課題にも積極的に関与することが求められることとなります。ひまわりルームが実施する障害児通所支援事業は、平成10年10月の開所以来、これまで何度も事業継続の危機に見舞われましたが周囲の関係者の方々のご支援、ご協力によって何とか今日まで事業を継続してこれたという思いが強かったことから、五島市の中核的事業所になる日が現実となったことには感慨深い思いがあります。これまで事業所継続に尽力いただいた職員の皆様に心から感謝を申し上げたいと思います。そして同時に、これからが新たなスタートにもなりますので、市民の皆様の期待に応えられるような事業所を目指して、職員皆様の更なる意識改革に努めて頂きたいと思っています。
2つ目は、当法人だけの事案ではありませんが、現在職員を40名以上雇用する企業に義務づけられている障害者雇用制度において、これまで20時間以上働く障がい者の方々しか障がい者雇用率に算定できなかった規定が見直されて、10時間以上働く方々から算定が可能となりました。この規程変更によって、特に長時間労働が苦手な精神障がい者の方々にとっては、就労しながら地域社会で生活し、これまで以上に社会参画していく機会が大きく拡大されて行くものと思っています。
当法人も令和6年11月には五島市で最初の「障害者雇用優良中小事業主(もにす認定企業)」に認定され、また障害者就業・生活支援センター(中ポツセンター)の事業を実施している立場からも、法人として引き続き障害者雇用に積極的に関わっていきたいと考えています。
3つ目は、これまで身体障害者や知的障害者には認められていて、精神障がい者には認められていなかったJR(私鉄大手を含む)運賃割引制度が精神障がい者に対しても2025年4月から認められることとなりました。10年以上にわたる様々な関係機関への要望活動がようやく実を結んだ極めて大きな成果だったと思います。2018年の航空運賃割引制度導入に続く成果となりました。未だ交通運賃に係る比較的小さな問題は残されたままですが、今回の導入決定によって、障害種別間の交通運賃優遇措置の格差は大きく縮まったことは間違いありません。
以上、昨年をわずかながら振り返らせて頂きましたが、本年においては、障害福祉分野においてサポートセンターゆうなぎやサポートセンターきらりが4月から事業規模を大きく縮小して再出発することとなっています。そのために、サポートセンターゆうなぎや下五島障害者就業・生活支援センターの現在の事務所所在地を変更する予定となっています。すなわち、サポートセンターゆうなぎがサポートセンターきらりの建物内に、そして下五島障害者就業・生活支援センターが現在のサポートセンターゆうなぎの建物内に移転する予定です。各事業所に勤務する職員の皆様には職場環境が新しくなることで、環境に慣れるために応分の時間を要することになると思いますが、大きなストレスを抱え込まないことを第一に継続した職務遂行をお願いしたいと考えています。
また、本年における大きな課題として残ったままとなっている旧崎山保育園の障害福祉サービス事業への利活用問題にも是非とも決着をつける1年にしたいと考えています。
そしてまた、法人所有建物の修繕改修に向けての計画的な取組みが、今後法人としての新たな課題となりつつあることも踏まえての対応が求められる中、本年は特別養護老人ホーム只狩荘の大規模修繕工事やそれに関連する認知症対応型老人共同生活援助事業所の創設等について早急な準備に追われることにもなりそうです。
対外的な取組みとしては、これまでも継続してきた地域貢献活動がありますが、昨年11月からは、地域貢献委員会がこれまでの任意の委員会から理事会の下部組織として正式に発足しましたので、本年は今後の活動が継続的にできるような組織体制の充実を図る必要があると考えています。この地域貢献活動については、委員の皆様のみならず当法人の職員全員による協力体制が是非とも必要不可欠だと思いますので宜しくお願い致します。
上述のとおり、本年も様々な課題を抱えての出発となりますが、これまで同様、職員はもとより、利用者の皆様方や保護者の皆様、その他多くの関係者の皆様方との深い信頼関係を不断に構築しながら、共に対話することを第一とし、創意工夫を重ねながら、新たな1年を前向きな姿勢で邁進して参りたいと思います。
最後に、新しい年が、皆様方にとって幸多く、ご健勝にて益々ご活躍される年となりますよう心からご祈念申し上げまして、新年のご挨拶に代えさせて頂きます。
社会福祉法人さゆり会のサービス一覧
さゆり会障がい者施設の紹介動画です。どうぞご覧ください!
さゆり会高齢者施設の紹介動画です。どうぞご覧ください!
社会福祉法人さゆり会からのお知らせ
RSS(別ウィンドウで開きます) | もっと見る |
理事長挨拶
奨学金制度について
奨学金返還アシスト制度
奨学金返還アシスト制度(4967KB) 当法人の施設等で働きたいと思う方に対し、 『奨学金返還アシスト』の制度を実施しています。 当法人の施設等で常勤職員として勤務することを希望される方。 ※申請日の属する年度の4月1日において、40歳未満の方が対象です。 |
奨学金制度
奨学金制度(674KB) 当法人では、国家資格習得をめざし勉強される方に『奨学金』の制度を実施しています。 専門学校をめざしている高校生、大学生の方また、社会人の方の応募も歓迎します。 卒業後、社会福祉法人さゆり会において業務に従事しようとする方が対象です。 |